エギの選び方
釣具店に行って何十、何百とあるエギの中から自分のお気に入りを探さなければいけません。
エギングの仕掛けにおいて、エギの選択は最重要です。
数あるエギの中から、状況に合わせてどのエギを選択するかがエギングの腕の見せ所です。
適当にエギを買わず、理論的なエギの選び方を紹介します。
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エギのサイズ
エギのサイズは「マッチザベイト」という釣り用語があります。
ベイトとはイカが食べるエサの魚のことです。
つまり「マッチザベイト」とはイカが普段食べている魚の大きさと同じ大きさのエギを使いましょうと言う意味です。
イカは自分の胴長よりも大きいベイトにも攻撃していきます。
大体、自分の胴長の1.5倍くらいまでの魚までがターゲットになるようです。
エギの標準サイズは3.5号を用います。
エギの大きさは号数で表し、0.5号刻みで2.5号~4.0号くらいまでを使用します。
エギの重さですが、3.0号で約15g、3.5号で約20g、4.0号で約25gですが、メーカーやエギのタイプによって大きく異なるのであくまで目安としてお考え下さい。
エギの長さですが、1号が約3cm程度になります。
こちらもメーカーによって異なるので目安としてお考え下さい。
秋は子イカのシーズンであり3.0号前後を使用し、春は大人の親イカのシーズンとなり、3.5号前後を使用します。
テクニックとしてエギのサイズとイカのサイズがマッチしないことがあります。
春の親イカが小さな2.5号のエギに反応したり、小さな子イカが3.5号のエギに反応することもあり、一概にイカのサイズでエギのサイズを変えると言い切れないことも覚えておいた方が良いです。
エギのサイズはたくさんあった方が有利ですが、初めてエギングをされる方は、まず3.5号のエギを買っておけば無難にオールシーズン使用が可能です。
エギのカラー
エギのカラーは2つで構成されています。
ベースカラー(テープカラー)とボディーカラーというものです。
エギを制作するには、エギのボディーをテープで覆います。
これをベースカラー(テープカラー)と呼びます。
その次に布地をその上に巻きます。これをボディーカラーと呼びます。
ベースカラーには主に「金、虹、銀、赤」の4色が使われます。
ボディーカラーには数多くの色が存在し、代表的な色として「オレンジ、ピンク、青、オリーブ」があります。
例外的にグロー(蛍光)やケイムラ(紫外線発光)の物もあります。
ここからが本題です。
カラーには使い分けがあり、それぞれの色によってイカに対するアピール度が異なります。
イカのお腹が空いているときはアピールが高いエギ(上)を使い、そうでないときはアピールが低いエギ(下)を使用します。
人間に例えるなら、アピール度が高いエギはステーキ、アピール度が低いエギはデーザートという感覚です。
どの色がアピールが高いのか。
また、どんな時にイカがお腹を空かせているのかについてご紹介します。
ベースカラーは「金、虹、銀、赤」の順で金が最もアピールが高いです。
ボディーカラーに関してはオレンジ、ピンクはアピール系、青はナチュラル系、オリーブはダーク系と呼ばれ、アピール度はアピール系が最も高く、ダーク系が最も低いです。
またイカがお腹を空かせている時間帯というのがマヅメと呼ばれる時間帯です。
マヅメには朝マヅメ、夕マヅメの2種類あり、日の出直前を朝マヅメ、日の入前を夕マヅメと呼びます。
このマヅメの時間帯はイカだけでなく、海の様々な魚が食事をする時間帯です。
時間帯は非常に重要ですので、この時間帯だけ釣りをしても十分に釣果が期待できます。
このマヅメの時間帯はイカがお腹を空かせているので、アピール系のカラーを使用します。
例えば、ベースカラーが金でボディーカラーがオレンジなどです。
マヅメの時間が終わり、日中になった時に大事なのは、その日の天気と海の濁りです。
日中のイカはあまりお腹が減っておらず、美味しそうな魚でないと食べに来ません。
いわゆる活性が低いと言われる状態です。
日中の天気が快晴のときはアピールが低いエギを選びます。ベースカラーは赤でボディーカラーがオリーブなどです。
そこに濁りを考慮します。
海が澄んでいて綺麗なときはアピールが低い色(ダーク系)を選び、海が濁っている時はアピールが高い色を選びます。
つまり、日中の天気が快晴であり、海が澄んでてキレイな時は、ダーク系のベースカラーが赤、ボディーカラーがオリーブのエギを選びます。
しかし、日中の天気が快晴であり、海が濁っている場合はどうでしょうか。
天候としてはアピールが低いエギが理想ですが、海の濁りから考えるとアピールが高いエギがよさそうです。
こういう時は、ベースカラーをアピール系にして、ボディーカラーをダーク系にしたり、ベースカラーのアピールを下げて、ボディーカラーをアピール系にしたりして組み合わせます。
アピール度合いが中間のベースカラーが虹やボディーカラーが青などは、天候が曇りであったり、海が澄んではないが濁ってもないときなどに使います。
オレンジ/金 | ピンク/虹 | 青/銀 | オリーブ/赤 | |
天候:晴れ | ◎ | ○ | △ | △ |
天候:曇り | △ | ○ | ◎ | ○ |
海中:透明 | ◎ | ○ | △ | △ |
海中:濁り | △ | △ | ○ | ◎ |
日の出直前 | ◎ | ○ | △ | △ |
日中 | △ | △ | ○ | ◎ |
日の入直前 | ◎ | ○ | △ | △ |
エギを購入の際は、ベースカラーとボディーカラーの組み合わせで高アピール系、低アピール系を2本ずつ購入しておくとよいです。
具体的には高アピール系としてオレンジ/金、ピンク/虹、ダーク系として青/赤、オリーブ/赤 また、その他の色として、夜にエギングをするならグロー(蛍光)を買い、日中にエギングをするならケイムラ(紫外線発光)を1本買っておくと、反応がない時に釣れたりします。
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エギのタイプ
エギにはシャロータイプ、ノーマルタイプ、シンキングタイプの3種類があります。
シャロータイプのエギは沈む速度がノーマルタイプよりもゆっくりであり、シンキングタイプのエギは沈む速度がノーマルタイプよりも早いです。
エギのケースにシャローやシンキング(ディープ)という表記がありますので、エギを購入の際気をつけてください。
アルファベットでシャローなら「S」、シンキング(ディープ)なら「D」と表記されていることもあります。
名前の通り基本的にはシャロータイプは浅い所で用い、逆にシンキングタイプは深い所で使用します。
ここからはテクニックの話で、海の流れ(潮の流れ)が早い時はシャロータイプだと流されてしまうことがあるので、シンキングタイプのエギを使用します。
また、底が深い所でもあえてシャロータイプにすることで、深い海をじっくりエギが沈んでいき、イカに長時間アピールします。(イカはエギが沈んでいる時に反応してきます。)
エギを購入の際は、理想はシャロータイプもシンキングタイプも用意してもらいたい所ですが、初めてエギングをされる方であれば、ノーマルタイプのエギだけで良いです。
慣れてきて必要と感じてからシャロータイプやシンキングタイプを購入すれば良いと思います。
エギの選び方まとめ
サイズ:初心者の場合は3.5号を軸に考える。金銭的に余裕があれば、秋なら3.0号、春なら4.0号も揃える。
カラー:高アピール2種、低アピール2種、その他1種
タイプ:初心者の場合はノーマルタイプでよい。シャロータイプやディープタイプは慣れてから。
初めてエギを購入の際は、なるべく同じメーカーのエギを選ぶと良いです。
メーカーによってエギの動き方が異なるので、同じようにロッドでエギにアクションをつけても動き方が変わります。
まず、同じメーカーのエギを5種類ほど購入して、どんなロッドのアクションでどういう風にエギが動くのか、どういうアクションでイカが釣れたのかを体感してみるとエギング上達の近道になります。
エギのアクションは色々な方法がありますが、文書で解説するよりも動画で見た方が理解が深まると思います。
私はエギングの名人のDVDを見て、エギの動かし方だけでなく、アオリイカの習性・タナの探り方・イカがあたリ方等々のエギングの基礎を勉強しました。
エギングを初めた当初は、エギングってどうやったら良いのか全く分からず、本を読んでもイマイチ分かりませんでした。エギングの全てを解説している動画を探し、このDVDに出会えてエギングの基本を理解できたので本当に良かったと思っています。
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