イカの生食に注意!アニサキスを知っていますか?
みんなが大好きなイカの定番料理と言えば、何と言ってもお刺身でしょう。
弾力のあるモッチリとした身を噛んだ瞬間、至福の甘みが口内を一気に駆け巡るのです。
しかし、イカの刺身は気をつけないと、寄生虫のアニサキスがいるのだとか?
アニサキスについて、解説をします。
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アニキサスって何?
魚には寄生虫が付き物で、特に内臓で多く見られます。
しかし、魚が死ぬと身に潜り込んだりして、人の口に触れることもあるのです。
寄生虫のほとんどが加熱処理によって無害になるのですが、刺身で頂くと稀に寄生虫にやられることもあります。
そんな寄生虫で、釣り師にとって最も身近なアニサキスについて説明をします。
アニサキスは寄生虫の一種で、その幼虫がサバ、アジ、イワシなどの青魚やイカなどに寄生するのです。
アニサキスは体長2㎝程で細長く、半透明白色をしています。
アニサキスはクジラやイルカなどの海産哺乳類を最終宿主とし、アニサキスの成体はそれらの腸管に寄生しています。
アニサキスの卵は糞と共に海中に放出されて、それをオキアミなどが捕食します。
それを、食物連鎖の中間宿主である魚やイカが捕食し、最終的にはクジラやイカに捕食されて、腸管で成虫になるのを繰り返すのです。
人がアニサキスの幼虫に寄生されても成体になることができないので、もちろん産卵することもありません。
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アニキサスによる食中毒の発症時期と予防方法
しかし、人がアニサキスが寄生する魚を生で食べてしまうと、激しい腹痛や吐き気、嘔吐などがおきてしまうことがあります。このような症状が起きるのは、食べてから4時間以降とされています。
もし、アニサキスによる食中毒だと思ったら速やかに病院へ行くようにしましょう。
アニサキスの最も確実な予防方法は、加熱をすることです。
70度以上の加熱により、瞬時に死滅することが知られています。
冷凍する方法もありますが、-10℃で24時間以上が必要なので、家庭用冷蔵庫では現実的な方法ではありません。
他に考えられる方法は、内臓を生食しないことや、目視で確認してアニサキスの幼虫を除去することです。
ちなみに、塩、わさび、酢がアニサキス対策に効果があるとの話も聞きますが実際の所、一般的な料理で使う程度の量や濃度では死滅しないので注意をして下さい。
最後に、アニサキス以外に注意をしたいイカが原因となる食中毒とその対処法を紹介します。
腸炎ビブリオ食中毒は寄生虫ではないものの、腸炎ビブリオ菌と呼ばれる細菌が食中毒を引き起こします。
この菌は内臓やエラなどに付着するので、刺身を作る際には身に触れないように注意が必要です。
腸炎ビブリオ菌は加熱と低温、真水に弱いのが特徴です。
身に内臓が触れた際にはすぐに水洗いをすれば、予防することが可能です(完全ではありませんが)。
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